もう、炭水化物を敵に回さない。不妊治療中の心をゆるめる『自分をいたわる』食事のルール

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「これを食べれば授かる‼︎」 そんな言葉に振り回され、大好きな食事すら我慢をしていませんか? かつての私もそうでした。管理栄養士でありながら、知識という正論で自分を縛り、メガビタミン療法などの偏った食生活で自分を極限まで追い詰めていたのです。「何のために食べているのか」すら分からなくなったあの頃の私に、今の私が伝えたかったこと。

それをこの記事にまとめました。

炭水化物に、罪悪感を抱いていませんか?

かつての私は、特にお米やパンなどの炭水化物を極端に減らし、過度な糖質制限を続けていました。元々血糖値が上がりやすい家系ということもあり、「普段から控えめに‼︎」とは意識していましたが、これほどまでに炭水化物を意識しながら生活することで、食事を心から楽しめなくなったのは初めてのことでした。

そこで、炭水化物に罪悪感を抱かず「自分の身体の声を聴きながら、心地よく食べる」ために、私が大切にしている工夫をお伝えします。


「食べない」が招く、負のループを断ち切る

食事を抜くと空腹感が強くなり、結果として間食が増えてしまいます。間食で選ぶものは、お菓子など脂肪に変わりやすいものが多いため、まずは「3食しっかり食べて、余計な間食をしない土台」を作ることが重要です。

「粉」より「粒」を選ぶ

パン、パスタ、うどん、シリアル……。これら「粉」から作られる食品は、1日1回までに抑えるのが理想的です。

なぜなら、粉から作られた食品は消化が良すぎるため、血糖値を急激に上昇させ、その後すぐに下降させてしまうからです。

・血糖値の急落: すぐに空腹感を感じ、間食を招く原因になります。

血糖値を乱高下させることは、感情を乱高下させることと同じです。 不妊治療で波立ちやすい心を整えるために、まずは「粒(お米)」で穏やかなリズムを取り戻しましょう。

・中性脂肪への変化: 肝臓が増えすぎた血糖を取り込み、中性脂肪に変えて溜め込んでしまいます。

脂肪を増やさず、ホルモンバランスを整えるためには、粉物よりも「お米(粒)」を中心にした食生活が、実は一番の近道なのです。

私が実践する「最初の一口」のルール

血糖値の急上昇を抑えるために、必ず野菜と一緒に食べることを徹底しましょう。 具体的におすすめする順番は以下の通りです。

  1. 汁物・生野菜: 水分と食物繊維で胃を落ち着かせる。

  2. 副菜(煮物など): 咀嚼回数を増やし、満腹中枢を刺激する。

  3. 主菜(たんぱく質): 筋肉や卵子の材料をしっかり摂る。

  4. 最後にご飯(炭水化物): 最後に食べることで、糖の吸収を穏やかにする。

「炭水化物を抜く」のではなく、「最後に、美味しく、適量をいただく」。この安心感が、不妊治療中の張り詰めた心を緩めてくれます。


管理栄養士として、そして一人の女性として伝えたいこと

不妊治療中は、どうしても「正解」を探して自分を型にはめてしまいがちです。でも、身体は機械ではありません。

厳しい食事制限で自分を追い詰めるよりも、「今日はお米を最後に食べられたね」と小さな事実を認めてあげること(自己承認)。その心の余裕が、あなたの内側から輝きを呼び戻します。

そして、たまには自分が食べたいと思うものを食べて、身体を緩ませることが大事だと私は考えます。

サプリメントはあくまで補助。 まずは今日の食事を、心から味わうところから始めてみませんか?

自分を大切にするその一口から、身体は少しずつ変わり始めます。

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